呉江浩駐日中国大使、第6回「東京タワーレッドライトアップ」点灯式に出席
2024/02/18

  春節〈旧正月、今年は2月10日〉の大晦日に当たる2月9日、呉江浩駐日中国大使は第6回「東京タワーレッドライトアップ」の点灯式に出席するとともにあいさつを述べ、在日の同胞、各界の友好的な人々と共に新春を迎えた。同イベントには公明党代表の山口那津男参議院議員が出席した。イベントには国務院僑務弁公室の陳旭・主任がビデオメッセージを寄せ、日本の岸田文雄首相、福田康夫元首相、中村倫治東京都副知事が祝辞を寄せた。大使館の羅松涛公使級参事官、陳巍・公使級参事官兼総領事が参加した。

 呉大使は在日同胞ならびに各界の友好的な人々に心からのあいさつと新春のお祝いを述べた。呉大使は次のように表明した。春節は中国で最も古く、最も重要な伝統的な祝日だ。先ごろ国連は春節を国連の休日として定め、「中国の新年」が「世界の新年」に格上げされた。新しい年にあたり三つの願いを申し上げたい。一つは祖国の更なる繁栄を祈願する。2023年を振り返ってみると、国内外の中華の子女たちが一致団結し、共に努力を払ったことにより、中国経済は年間5・2%の予想成長目標を達成し、世界経済への寄与度が32%に達した。中国は自らの発展だけでなく、世界をも積極的に受け入れており、引き続き自らの発展によって世界にチャンスを提供し、原動力を注入し、人類運命共同体の構築を後押ししていく。

  第二に、中日関係の更なる改善と発展を祈願する。2023年は中日平和友好条約締結45周年にあたり、両国の各界が一連の記念イベントを開催した。習近平主席は岸田文雄首相とサンフランシスコで会談し、戦略的互恵関係の全面的な推進を再確認し、両国関係の改善・発展の方向性を指し示した。重要な歴史的節目に立つ中で、中日双方が共に努力し、両国の指導者の重要な共通認識〈コンセンサス〉を指針として、引き続き前向きなインタラクションを展開し、互恵協力を絶えず拡大し、友好の声をさらに高め、両国関係が正しい軌道に沿って健全かつ安定して発展するのを後押ししていくことを希望する。

 第三に、海外同胞の一層のご多幸とご健康を祈願する。習主席は、われわれの目標はきわめて雄大でありながら、非常に素朴でもあり、結局のところそれは国民により良い生活を送らせることだと述べている。2024年は中華人民共和国建国75周年にあたり、われわれは自信に満ち、中国式近代化によって強国の建設と民族の復興を全面的に推進している。祖国はいつまでも同胞たちの心強い後ろ盾だ。駐日大使館・領事館は国民のための外交をしっかりと肩に担い、在日同胞により良いサービスを提供し、祖国の温かさを海外に住むすべての中国人に届けていきたい。

 公明党代表の山口参議院議員はあいさつで、「東京タワーレッドライトアップ」の知名度は年々高まっており、両国人民の交流がさらに拡大し、このような意義あるイベントがより多く開催されることを期待していると表明した。山口氏はさらに昨年11月の訪中を振り返り、両国各界の友好的な人々とともに、日中の各分野における交流をさらに促進し、相互信頼を増進して、安定した日中関係の構築に力を尽くしたいと述べた。

 国務院僑務弁公室の陳主任はビデオメッセージの中で多くの海外華僑同胞と帰国華僑の家族に新春のお祝いを述べ、国内外の「龍の子孫」が龍騰虎躍・龍馬精神〈ともに活気に満ちていること〉であることを祈願した。

 岸田首相は祝辞の中で、次のように表明した。今日は中国の大晦日の夜で、日本の首都の象徴である東京タワーはめでたい「チャイナレッド」にライトアップされ、日本からの新年のお祝いを届けている。両国人民が一段と交流を深め、日中関係が竜のごとく力強く発展するのを後押しすることを期待する。

 福田元首相は東京タワーが「チャイナレッド」にライトアップされたことを祝い、両国人民が辰年に手を取り合って協力し、発展することを期待していると述べた。

 中村副都知事は祝辞で次のように表明した。東京は北京と友好都市関係を結んで以来、環境、文化、スポーツ、教育など多くの分野で幅広い交流を行ってきた。これを機に両国人民の相互理解を増進し、両国関係の発展に貢献することを期待している。