呉江浩大使、「『シャンシャン、元気にしてる?』中国パンダセンターから生中継&交流会」に出席
2024/04/16

  4月9日、呉江浩駐日大使は中国公共外交協会、中国大使館、澎湃新聞の共催による「『シャンシャン、元気にしてる?』中国パンダセンターから生中継&交流会」に出席した。訪日中の中国公共外交協会の呉海龍会長、中日友好協会の程永華常務副会長ならびに大使館の楊宇公使がイベントに出席した。東京都の中村倫治副知事、上野動物園の福田豊園長、外務省の代表など日本各界の人々、友好団体およびパンダファンら約200人が交流会に参加した。

 呉大使はあいさつで次のように述べた。パンダ協力はずっと中日民間交流の重要なプラットフォームであり、両国の友好を促進する幾多の美談を残してきた。1972年中国のジャイアントパンダ「康康」〈カンカン〉と「蘭蘭」〈ランラン〉が初めて日本の土を踏み、上野動物園で暮らすようになると、すぐさま「パンダブーム」が起こり、中日国交正常化における象徴的な出来事の一つになった。50余年来、無邪気でかわいらしい「白黒の妖精」は友好の使者として、両国国民の心の通い合いを深めてきた。

 呉大使はさらに次のように述べた。パンダは中国の国宝で、パンダ保護は中国のエコ文明づくりの歴史的軌跡を体現し、中国のグリーン発展による世界への貢献を目撃してきた。パンダのイメージは温厚であり、「親仁善隣」〈仁義を大切にして周囲の国や人と仲良くする〉、「講信修睦」〈信用を重んじ融和をはかる〉という中国文化の記号を代表している。同じようにパンダを愛している中日両国の人民は平和共存、代々の友好、互恵協力、共同の発展を図るべきだ。われわれはより多くの両国市民がかわいいパンダを通じて良い縁を結び、中日友好交流に参加し、中日関係の健全で安定した発展を後押しするよう期待している。

  呉海龍氏は次のように述べた。過去数十年、パンダは中国と世界各国の友好関係を促進する使者となってきた。シャンシャンはほかの日本にいるパンダファミリーと共に、中日人民の友好増進にユニークな貢献を果たした。双方のパンダ保護協力に関する取り決めに基づき、シャンシャンは2023年2月21日に中国に帰った。われわれは幅広い日本の市民が中国を訪れてシャンシャンやその仲間たちを見に来ることを歓迎する。パンダが中日両国の人民により多くの喜びと友好を絶えず運んでくることを期待する。

  中村副知事は次のように述べた。シャンシャンが故郷である四川省に帰った後、中国ジャイアントパンダ保護研究センターの手厚い世話を受け、幸せに暮らしていることは人々にうれしさと安堵(あんど)を覚えさせる。パンダは日中友好の象徴であり、上野動物園にはまだ4頭のパンダファミリーが暮らしており、シャンシャンみたいなかわいいパンダが上野動物園でより多く生まれ、成長することを願っている。

 福田園長は次のように述べた。上野動物園が開園して以来、最も人気の高い動物はパンダだ。日本は今後も継続して中国ジャイアントパンダ保護研究センターとの協力を深化させ、日中友好と動物保護協力の促進のために努力を怠らないつもりだ。

  会場は笑いと感動に満ちあふれていた。人々はメッセージボードにシャンシャンへのメッセージやお祝いの言葉を次々に書き込んだ。スクリーンに雅安碧峰峡基地のライブ映像が映し出さると、パンダファンらは前の方で輪になって座りシャンシャンが食事している姿を見て、みな次々にスマホを掲げてその愛くるしい姿を記録し、多くの人が感動の涙を流した。来賓である日本のドキュメンタリー映画監督・竹内亮氏の双方向の案内の下、ファンらは雅安碧峰峡基地の飼育員と画面越しに交流し、シャンシャンの故郷での暮らしに関心を持ち、誰もが競ってシャンシャンの近況について質問した。日本漫画家協会のちばてつや会長、上野動物園の冨田恭正副園長、日本パンダ保護協会の土居利光会長、パンダ写真家の高氏貴博氏、「シャンシャン」の名付け親の一人、高畑友香氏がそれぞれ自分とパンダとのエピソードを語った。イベントが終わりに近づくと、パンダを模した衣装を身にまとった日本のダンサーらが特別なバレエパフォーマンスを披露し、会場の人々から歓声を浴びた。

 イベントの様子は澎湃新聞のWebサイト上でライブ中継され、中国本土の80社余りの主要メディアおよびニューメディアのプラットフォームで同時中継された。新華社、中央広播電視総台、チャイナデーリーおよび日本の共同通信社、時事通信社、朝日新聞、読売新聞、産経新聞、日本放送協会(NHK)、テレビ朝日、TBSテレビ、フジテレビなど20社余りの中国・日本の主要メディアの記者が現地で取材した。