呉江浩駐日大使「渉外法治整備を強化し、高い水準の対外開放を護衛しよう」
2023-12-10 10:26

 習近平総書記はこのほど、中国共産党中央政治局第10回勉強会を主宰して重要な演説を行い、渉外法治整備の強化は中国式現代化による強国づくりと民族復興の偉業の全面的推進にとって長期的に必要なことであるとともに、高い水準の対外開放を推し進め、外部のリスク・挑戦に対応するための当面の急務であると強調した。

 渉外法治の取り組みを進める根本的な目的は法治の方法で国家と人民の利益をよりよく守り、国際法治の進歩を促進し、人類運命共同体の構築を後押しすることだ。第18回党大会以降、習近平法治思想の導きの下、中国の渉外分野の立法は大きな広がりと深まりをみせ、重要な成果を収めた。将来に目を向ければ、中国はあくまでも法治でリードして、より高い水準の対外開放を保障する必要がある。

 習近平総書記は、法治と開放は相伴うもので、対外開放が一歩前に進んだら、渉外法治整備もそれについていかなければならないと指摘した。今年は中国の改革開放45周年で、開放を続ける中国は世界の平和・発展に重要な貢献をしたし、引き続き各国に協力・ウィンウィンのチャンスをもたらすだろう。質の高い発展を実現する征途で、中国は法治を基礎にした高い水準の対外開放と開放拡大の中での渉外法治の整備を堅持し、法治面で高い水準の開放の土台をたえず固めていくだろう。

 習近平総書記は、法治は最良のビジネス環境であると強調した。公平・正義に基づく法治環境は良好なビジネス環境の一つの重要なディメンションだ。われわれは外資と多国籍企業の中国での発展を歓迎しており、知的財産権保護を一段と強化し、外資企業の合法的権利・利益を守り、外国人の中国での生活の利便のためのサービス措置と関連の法律・法規を十全にするだろう。高い基準の国際経済・貿易ルールに進んでドッキングしそれを積極的に受け入れ、国際的先進水準にベンチマークし、自由貿易試験区の高い水準の対外開放の効果的手立てと煮詰まった経験をタイムリーに法律に格上げし、より高い水準の開放型経済の新しい体制を整備するだろう。

 習近平総書記は、中国が世界に向かい、責任ある大国として国際実務に参画するには、必ず法治の運用に長じなければならないと指摘した。目下、中国は日増しに世界の舞台の中央に近づき、グローバルガバナンスでますます重要な役割を果たしている。複雑で入り組んだ国際情勢を前にして、中国は国際法を基礎にした国際秩序と国連を中核とする国際システムを揺るぎなく守り、国際ルールの制定とグローバルガバナンス・システムの改革・整備に進んで参加し、グローバルガバナンスが一層公正で合理的な方向へ発展するよう後押しするだろう。

 法ハ、国之権衡ナリ、時之准縄ナリ〈法は国家の秤であり、社会の基準である〉という。対外開放は中国の基本的国策であり、渉外法治整備の護衛の下で、中国の開放の扉はますます大きく開かれ、段階と質、水準はますます高まるだろう。そして世界の良好な法治と各国の融合した発展により大きな貢献をするだろう。