駐日大使館が2017年第1回日本大学生訪中団の壮行会
2017-03-30 16:06
 

    3月22日、駐日中国大使館は2017年第1回日本大学生訪中団の壮行会を開いた。これには郭燕・公使および大使館の関係部署の若手外交官代表が出席した。訪中団団長を務める日中友好協会の酒井哲夫副会長、岡崎温理事長および全国各地の30余りの大学から100人の学生が参加した。

    郭公使は次のようにあいさつした。中日両国は一衣帯水の隣国で、2千年余りの友好交流の歴史がある。近代以降、両国間には一時期不幸な歴史があった。1972年、中日は国交正常化を実現し、両国関係は新たな1ページを開いた。近年、周知の原因により、中日関係は一度深刻な困難にぶつかった。双方の共同の努力の下で、現在、両国関係は徐々に改善の軌道を歩んでいるが、依然として幾つかの複雑で敏感な要素が存在している。今年は中日国交正常化45周年で、来年は「中日平和友好条約」締結40周年にあたり、両国にとって、これは「過去を振り返り、将来に思いをめぐらす」重要な節目となる。双方がこれを契機に両国関係の改善・発展を推し進めるよう希望する。中日友好の基礎は民間にあり、「民で官を促す」ことは両国関係の良き伝統である。青少年交流は中日民間交流の重要な一環であり、国民感情の改善と両国関係の発展に重要な役割を持っている。中国政府は両国の青少年交流を非常に重視しており、日本各界の有識者と共に、両国の青少年交流を積極的に後押しすることを願っている。

    郭公使は次のように表明した。この団は日本の大学生による今年初めての訪中団だ。団員は全国各地の大学から選ばれたもので、大多数が初めての中国訪問となる。北京、上海、山東を訪れ、故宮、孔子のふるさと曲阜を見学し、中国の高速鉄道を体験し、中国の経済、社会の発展と歴史・文化の視察があるだけでなく、中国の大学生との交流もあり、今回の訪問が学生たちに深い印象を残すことになると信じている。皆さんが少しでも多く見て、聞いて、感じて、中国の若者と交流し、自らの実際行動で両国大衆、特に若者の間の相互理解と友好的感情を増進するために架け橋の役割を果たすことを希望する。

    酒井団長はあいさつの中で、中国が日本の大学生を招き、日本の若者が中国に触れ、中国を理解するための貴重な機会を与えてくれたことに感謝の意を表すと共に次のように述べた。1972年、日中両国の古い世代の政治家と民間の友好的人々の共同の努力の下で、両国は国交を回復させた。日中国交正常化45周年と来年の「日中平和友好条約」締結40周年にあたり、双方は過去を振り返り、現在を把握し、未来を展望し、日中関係の改善・発展を推し進めるべきだ。団員たちが今回の訪問を通じて、中国に対する理解を深め、日中友好に貢献するよう希望する。

    岡崎理事長は次のようにあいさつした。中国の招きに応じ、日中友好協会は2014年からすでに多くの日本学生代表団を中国に送り込んでおり、日中両国青年の相互理解と友好的感情を効果的に増進させた。皆さんが2017年に初めて訪中する日本の大学生の代表として、中国の同世代の人たちとたくさん触れ合い交流し、中国を進んで理解し、「友情の輪」を広げ、それと同時に中国で見たこと、感じたことを日本に持ち帰り、身近な人々に中国を積極的に紹介、宣伝し、日中友好の使命を自発的に担い、両国友好事業のために少しでも力を尽くすことを希望する。

    大学生代表は発言の中で次のように表明した。今回の訪中における皆の共通の願いは本当の中国を自分の目で見るとともに、この貴重な機会を利用し、中国の同年代の人たちとより多く交流し、中国に対する認識と理解を深め、自分の「中国観」を作り上げることであり、同時にまた、中国に日本を紹介し、双方の相互理解を促すように努力していきたい。今回の訪中が私たちの今後10年、20年の人生に影響を与える重要な第一歩となることを希望する。

    一行は3月23日から29日まで中国を訪れる。大使館の招きにより日中友好協会が派遣し、中日友好協会が受け入れる。