楊宇公使、中日教育交流新年会に出席
2024-01-23 16:57

  1月19日、駐日中国大使館は2024年中日教育交流新年会を開催した。大使館の楊宇公使、日本の山本博司参議院議員、藤江陽子文部科学審議官、佐藤禎一東京国立博物館名誉館長、矢口祐人東京大学副学長、畑山浩昭桜美林大学長らが出席し、あいさつした。日本の文部科学省・外務省など政府関係者、大学・高校の校長、友好団体、企業、教育界の代表者、大使館の杜柯偉公使参事官ら100余人が出席した。

 楊公使はあいさつで次のように述べた。中国は先ごろ、中央外交工作会議を開催し、習近平主席が重要な演説を行い、新時代における中国の特色ある大国外交の10年間の歴史的成果と貴重な経験を系統的に総括し、今後一定期間の業務に対する全面的な手配を行った。会議では、人類運命共同体の構築を推進するという中国外交の主軸を明確にし、どのような世界をどのように建設するかについて中国のプランを示した。会議では、平等で秩序ある世界の多極化とインクルーシブで包摂的な経済のグローバル化を提唱し、今日の世界における一連の重大な挑戦に対する新たな主張を打ち出した。われわれとしては、日本を含む世界各国と手を携えて協力し、平和、安全、繁栄、進歩の明るい未来に向けて世界を押し進めていきたい。

 楊公使は次のように述べた。習近平主席と岸田文雄首相はサンフランシスコで会談し、中日の四つの政治文書で定められた諸原則と精神を順守することを重ねて表明し、戦略的互恵関係を全面的に推進し、新時代にふさわしい中日関係の構築に尽力することをあらためて確認し、両国関係の次の段階の発展の方向をはっきり示した。新たな歴史的出発点に立って、日本側と共に努力し、両国首脳の重要な共通認識〈コンセンサス〉を確実に実行に移し、政治的相互信頼の増進を続け、矛盾と意見の相違を適切に処理し、交流と協力を強化し、中日関係が正しい軌道に沿って安定的に発展するよう推進していきたい。教育交流は中日関係の重要な一部分であり、両国市民が知り合い親しくなり、中日関係を改善・発展させる上でなくてはならない役割を果たしている。教育関係者が手を携えて、両国の教育交流事業を深め続け、中日関係の長期安定のために知恵と力を出すことを希望している。

 山本博司氏、藤江陽子氏、矢口祐人氏、畑山浩昭氏ら来賓はあいさつで、中国との往来の経験を振り返り、教育協力と青少年交流は両国市民の相互理解と友情を深める上で重要な意義があると口々に表明した。また、それぞれの立場から、引き続き日中の大学、中学・高校間の青少年の相互訪問交流と教育協力を深め、日中友好事業を推進し、日中関係発展の一助としたいと述べた。

 杜柯偉氏は、2023年に大使館が取り組んだ中日教育交流の状況について詳しく説明し、新しい年も引き続き日本側と協力し、両国首脳の重要なコンセンサスを指針にして、双方の青少年交流の促進に力を入れ、両国の教育交流協力の新たな局面を開いていきたいと述べた。