施泳公使、「日本大学生看中国」シリーズ活動の開始式に出席
2024-03-18 13:25

 3月5日、施泳公使は「日本大学生看中国」シリーズ活動の開始式に出席し、あいさつした。これには訪問団に参加する中央大学の学生、中国駐東京旅游弁事処〈観光事務所〉、東方新報、日本華文教育協会などの100人近くが出席した。大使館の張沛霖公使参事官と陳巍公使参事官兼総領事も同席した。

 施公使はあいさつで次のように述べた。

 ジャイアントパンダは中国の国宝であり、各国の人々に愛されているマスコットでもある。2017年にジャイアントパンダのシャンシャン(香香)が日本で生まれ、両国の市民はその成長とかわいらしさを共に見守り、シャンシャンがもたらした喜びと友諠を分かち合った。昨年、シャンシャンは中国・四川省に帰ったが、私たちは日本の友人がまだ気にかけていることを知っているので、シャンシャンに関心を持つ若い皆さんが中国とシャンシャンの縁をつなげていけるよう、この「再会の旅」を企画した。

 中国の四川は「パンダの故郷」であるだけでなく、「天府之国(土地が肥沃(ひよく)で物産が豊富な地方)」としても知られている。四川の自然景観は雄大で美しく、九寨溝や黄竜などの世界自然遺産がある。三星堆遺跡や金沙遺跡に代表される古代蜀文明、国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産に登録された蜀錦や影絵、辛くて香り高く、人々の食欲をそそる四川料理など、四川文化には古い歴史があり、光り輝いている。現在の四川は立体交通網が「天に上り地に入って」、蜀(四川)への道はもはや青天に上るよりも難しくはなくなり、誰もが一層効率よく快適に美しい景色を楽しみ、おいしい料理を味わい、古い文明を探索し、中国式近代化の生き生きとした活力を感じられる。

 この訪問ツアーでは、中国の大学生との交流イベントも企画され、非常に有意義なものだ。習近平主席は、中日両国の友好の土台は民間にあり、両国民の友好の未来は若い世代にかかっていると述べた。訪問団に参加する大学生の皆さんが中国で良き友人やパートナーをつくり、深い交流を通じて相互理解を深め、両国民の絆をより強固にし、中日友好の土台をより堅固に築くよう期待している。大学生の皆さんが中国で見聞きしたことを周りの友人に伝え、「看中国」シリーズ活動に参加するよう勧めて、より多くの日本市民が客観的な、真実の、愛される中国を知る一助となるよう希望している。

 中国駐東京旅游弁事処の欧陽安主任はあいさつで次のように述べた。天真らんまんでかわいらしいパンダは日本で最もなじみがあり、人気のある「中日友好の使者」であり、両国の民間交流を促進する重要な懸け橋でもある。「百聞は一見に如(し)かず」というが、より多くの日本の友人が中国を訪れ、中国に肌で触れることを心から歓迎する。

 中央大学の梅田和昇教授はあいさつで、中国の学術セミナーに参加し、中国の友人と知り合った素晴らしい経験を振り返り、今回のイベントは両国の大学生にとって貴重な友情を育む良い機会であるとし、学生たちが今回の訪問を通じて中国の友人をつくり、中国文化の魅力を実感じ、両国の民間交流の使者となることを希望していると述べた。

 訪問団団長の孫冉・東方新報編集長はあいさつで次のように述べた。青少年は両国の未来だ。今回の訪問を通じて、両国の友好交流の架け橋がかけられ、双方の相互理解が深まり、中日友好の促進にプラスのエネルギーが加わることを期待している。

 中央大学の学生代表である田島翼さんは、今回の日中交流プログラムに直接参加できたことを大変うれしく思っており、貴重な体験になると述べ、今回のイベントを通じて中国文化への理解と認識を深め、今後学んだ知識を生かして日中友好交流に貢献できるよう努力したいと語った。

 開始式では、川劇の変面やパンダバレエなど、特徴的なショーも披露された。かわいらしいパンダの着ぐるみ姿のダンサーと観客が交流し、会場は熱気と温かさに包まれた。

 東方新報と中国新聞社四川支局が運営するこのイベントは、中日青少年交流の促進を目的とした「看中国」シリーズの第1弾。