駐日大使夫人の汪婉・参事官,「一帯一路」について講演
2017/05/17
 

    5月14日、駐日大使夫人の汪婉・参事官は東京都渋谷区日中友好協会主催の講演会に招かれて出席し、中国が世界各国と手を携えて進める「一帯一路」(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)建設および中国の外交政策について講演するとともに、現在の中日関係について参加者と交流を行った。これには東京都日中友好協会の宇都宮徳一郎会長、渋谷区議会の丸山高司議員ら都内各界の関係者100人余りが出席した。

    汪参事官は講演の中で「一帯一路」イニシアチブが提唱された時代的背景を振り返り、4年間で徐々に理念から行動へ転化し、ビジョンから現実に転換され、現在すでに世界の100余りの国と国際組織が積極的に支持・参加し、かつ実り多い成果を収めているという発展のプロセスを紹介した。また、平和・協力、開放・包摂、相互学習・相互参照、互恵・ウィンウィンを核心とするシルクロード精神を詳しく説明するとともに、現在北京で開催されている「一帯一路」国際協力サミットフォーラムの状況を紹介した。

   

    汪参事官は次のように指摘した。中日は世界第2位、第3位の経済体で、重要な隣国であり、地域と世界の平和、安定、発展に重要な影響があり、また重要な責任を負っている。現在の反グローバル化の潮流の中で、中日両国はともに貿易保護主義に反対する立場を取っており、中日は「一帯一路」が提唱する「政治の相互信頼」、「経済の融合」、「文化の包摂」という理念に基づいて友好交流を絶えず展開し、各分野の互恵協力を深め、中日関係の安定した健全な発展を絶えず推し進めなければならない。

    宇都宮会長は次のように述べた。日本各界は中国の「一帯一路」建設に非常に注目しており、日中友好協会は日本の一般市民が中国を客観的に認識し、両国の草の根交流を強化するのを促すために積極的な努力を払うことを願っている。