六中全会の4大キーワードを学者が解説
2016/11/07

    中国共産党の第18期中央委員会第6回全体会議(六中全会)が27日に閉幕した。会議は「中国共産党第18期中央委員会第6回全体会議コミュニケ」(以下「コミュニケ」)を採択した。コミュニケの内容について、北京語言大学現代中国研究所所長の鄭承軍教授に話を聞いた。

    鄭氏によると、六中全会コミュニケから今回の会議のキーワードとして以下の4つが読み取れる。

    (1)全面的に厳格な党内統治。全面的に厳格な党内統治は党建設の新たな偉大な事業を推し進めるうえでの必然的要請だ。厳格な党内統治の重点は幹部の厳格な管理にあり、全面的な管理、厳格な基準、各部分のつながり、措置の一体化、責任の明確性を確保する必要がある。コミュニケは特に「第18回党大会以来、習近平同志を核心とする党中央は実践躬行し、全面的に厳格な党内統治を揺るがず推し進め、思想的党建設と制度的党内統治を緊密に結びつけ続け、集中的に党風を正し、腐敗を厳しく罰し、党内政治環境を浄化した」と指摘した。

    (2)党内政治活動の粛正。全体会議は「新情勢下の党内政治活動に関する若干の準則」を審議、採択した。党が党を管理するには党内政治活動から管理し始めなければならず、厳格な党内統治は党内政治活動から厳格にし始めなければならない。

    (3)党内監督の整備。全体会議は「中国共産党党内監督条例」を審議、採択した。監督は権力の正しい行使の根本的保証であり、党内政治活動を強化、規範化する重要な措置だ。指導幹部に対する監督を強化しなければならず、党内に制約を受けない権力は認めず、監督を受けない特殊な党員も認めない。権力行使の制約と監督のメカニズムを整備し、権力は必ず責任を伴い、権力を行使すれば必ず責任を担い、権力を乱用すれば必ず責任を追及される制度設計を整備する必要がある。

      (4)第19回党大会を迎える.全体会議は「第19回党大会の召集は党と国の政治活動における重大事であり,あらゆる取り組みを成し遂げ,卓越した業績で第19回党大会の召集を迎える必要がある」との考えを示した.

    鄭氏によると,第18回党大会は「中国の特色ある社会主義の道に揺るがず沿って前進し,小康(ややゆとりのある)社会の全面的完成のために奮闘する」をテーマに,社会主義近代化の加速的推進の雄大な青写真を描き出した.第18期三中全会は「改革の全面的深化における若干の重大な問題に関する中共中央の決定」を審議,採択し,第18期四中全会は「法による国家統治の全面的推進における若干の重大な問題に関する中共中央の決定」を審議,採択し,第18期五中全会は「国民経済・社会発展の第13次五カ年計画の策定に関する中共中央の提言」を審議,採択して,小康社会の全面的な完成の最終局面の突撃ラッパを吹き鳴らした.このほど閉幕した第18期六中全会は「全面的に厳格な党内統治」について研究し,計画を立てた.ここにいたり,戦略的目標「4つの全面」の4大テーマがいずれも党の全体会議において系統的な研究,全面的な計画を得た.